『steelpanにふれようsteelpanで遊ぼう』開催レポート

カリブ海にうかぶ国“トリニダード・トバゴで生まれた楽器「スティールパン」を弾いてみるワークショップ『steelpanにふれよう steelpanで遊ぼう』を開催しました。スティールパンはドラム缶から作られた「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器」といわれています。スティールパン奏者の“とき Tico たけし”さんご指導のもと音を出し、最後に1曲演奏しました。

スティールパンの表面はこんな感じ

スティールパンはご覧のとおり、中心から外に向かって叩く面が大きくなり、音階も外に行くほど低音になります。といっても、写真のスティールパンはテナーパンといって、高音を担当する楽器。主にメロディや主要な音を奏でる、いわば主役的な楽器です。担う音階が多いので、その分、1台で叩く部分(音階)が多くなっています。ほかにもダブルテナーやフォーベース、シックスベースなど高音から低音まで音階の範囲によって様々な形のスティールパンがあり、低音を担うほどに1台あたりの叩く面は少なくなり、複数台で1セットの楽器もあります。ちなみに今回は、テナーパンとチェロパンを使用しました。チェロパンは3台で1セットの楽器です。

スティールパンはそのカタチからお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、なんとドラム缶がベースとなっています。この楽器が生まれたのは1940年頃、ボロボロになったドラム缶を直そうとした際に叩く場所によって音が異なることに気づいたのがきっかけで生まれた楽器なのだそうです。

スティールパンが生まれた場所を知ろう

スティールパンはカリブ海最南端の島国“トリニダード・トバゴという国で生まれました。
ワークショップでは、まずは、トリニダード・トバゴの位置をみんなで確認しました。

トリニダード・トバゴの首都ポートオブスペインで毎年開催されるカーニバルは、リオ、ベネチアに並ぶ世界3大カーニバルのひとつとして有名で、今回の主役であるスティールパンも欠かせない楽器として大活躍します。「ボート」と呼ばれるオープントレーラー上で40名から100名程度の大規模なスティールパンバンドを編成し街を周回します。そんなカーニバルの様子も動画で紹介しました。

教えてくれた人

教えてくれたのはスティールパン奏者の“とき Tico たけし”さんです。
Little Tempo、Sunshine Love Steel Orchestra、たけしこうじ、ハナレグミ等のセッションで全国で活躍しています。
http://www.littletempo.com/

さぁ、スティールパンにふれよう!

さぁ、いよいよスティールパンに触ります。ピアノとは異なる音階配置にとまどいながらも、ときさんの丁寧なご指導のもと、まずはその素敵な音色をみんなで叩いて満喫しました。

とてもドラム缶とは思えない、透明感のある澄んだ音色。そして、これが大編成となると大迫力のバンドサウンドも聴かせてくれる、とても奥の深い楽器なんだと、実際に触れるとよく分かります。

いよいよアンサンブルに挑戦!

素敵な音が出せるようになったら、いよいよ一曲合わせて演奏します。今回は「エチオピアンセレナーデ」という曲。シンプルなリズム構造に素朴で可愛らしいメロディが乗る、素敵な曲です。

皆さん、はじめて触れるスティールパンに戸惑いながらも、くり返し、くり返し体にリズムと動作を覚えこませていきます。表情もとっても真剣で集中しているのが伝わってきました。

さぁ!練習の成果をどうぞご覧くださいませ♪


どうです!?
なかなか素敵な音に仕上がっていますよね?

皆さん、はじめて触った楽器なのに、しっかり曲として伝わってくる。
スティールパンの澄んだ綺麗な音色と可愛らしいメロディにほっこりさせられました。
皆さん、お疲れ様でした!

演奏が終わると皆でハイタッチ!

音楽がみんなをひとつにしてくれます♪
達成感と充実感、そして一体感。いやぁ、音楽って本当にいいものですね。

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